片付けのモチベーションを上げよう! 部屋をキレイに保つ方法
片付けのモチベーションが上がらなくて悩んでいる人も多いのではないでしょうか? しかし、片付けをしなければ家の中は散らかり放題です。いつかやると決めても、モチベーションが上がらないとスタート地点にも立てません。どうすれば、片付けのモチベーションは上がるのでしょうか?
この記事では、片付けのモチベーションを上げるために何をすればよいか方法などを解説します。モチベーションを維持する方法や、掃除のコツまで含めて情報がたくさんありますから参考にしてください。
1.片付けのモチベーションが上がらない5つの原因
片付けのモチベーションを上げるためには原因を知る必要があります。因を知ることで、客観的にモチベーションが上がらないのはなぜか理由が見えてくるのです。
1-1.片付けが苦手
そもそも片付けに苦手意識を持っている人は、片付けたい気持ちがあってもなかなか始めることができません。面倒なことは先送りしたいと考えがちです。毎日、こまめに片付けをしようとしても面倒なので片付けられません。このことで悪循環に陥るのです。性格的なことも考えられますが、子供のころから片付けをする習慣がなかったなども関係します。また、大量に物やゴミなのに短時間で、強引に片付けを終わらせた経験がある人もいるでしょう。体力的にも精神的にも大きな負担がかかる片付けは、以降、嫌な記憶となり、苦手意識を持ってしまうのです。
1-2.仕事が忙しくて休日も予定がある
仕事などが忙しければ片付ける時間は作れません。休日は日ごろの疲れを取りたくて眠りたい人もいるでしょう。休日となれば、頻繁に家族と出かける人もいるはずです。時間があっても休みを優先させる人なら、片付けへのモチベーションがなかなか上がらなくても不思議ではありません。限界が来たときにようやく重い腰を上げることになるのです。ただ、1日ではなかなか終わらないことも多いでしょう。
1-3.悩みごとばかりで片付けまで意識が回らない
メンタルの状態があまりよくなければ片付ける気持ちになかなかなりません。仕事のことや、人間関係で悩み事があれば、そちらのほうに意識が向いてしまうからです。ストレスをため込めば、片付けに限らずどんなことに対してもモチベーションは上がりません。そのような精神状態で無理に片付けをしようとしても、うまくいかないですし、余計にメンタルの状態が悪化することもあります。
1-4.物を捨てられない
物を捨てるのが苦手な人も片付けのためのモチベーションはあがりません。キレイな部屋の多くは、物がたくさんあふれてごちゃごちゃしていないものです。客観的に見て明らかな不用品だとしても捨てられない人は「もったいない」と感じて処分できません。その状態で、また新しい物を購入すれば収納場所はすぐ一杯になります。物が多くなればなるほど、片付けに手間も時間もかかるのは当然です。結果、片付けが面倒になるためにモチベーションは上がりません。
1-5.一人暮らしをはじめたばかり
実家に住んでいたとき、ご両親が部屋の片付けをしていたという人はなかなか片付けができなくても不思議ではありません。自分で片付けをした経験がないため、やろうとしても何から始めればよいか分からないからです。一人暮らしをしていても親などが月に一度たまに来て片付けをしてくれる場合、どんなに散らかっても「親にしてもらえばいい」と考えてしまいます。そのため、片付けへのモチベーションは上がりません。
2.モチベーションを上げる9つの方法
モチベーションが上がらない原因を把握したら今度は上げる方法を知りましょう。原因だけ分かっても、具体的な方法を知らないと片付けようという気持ちにはならないからです。
2-1.片付けにポジティブなことを考える
片付けに対して「面倒くさい」などネガティブなイメージではなく、楽しい作業と考えてください。片付けるための時間や手間ばかり考えればモチベーションは上がりません。また、必要だった物を捨てたことがあり後悔したという失敗体験を思い出す人もいるでしょう。そのような人は片付けでキレイになった部屋をイメージしてください。クローゼットの中の服を整理整頓すれば、どんな衣服があるかすぐ分かります。ホコリのないピカピカのフローリングは見ていて気持ちがよいものです。必要だった物を処分したことがあったとしても、そのときは捨ててもいい物で、部屋がすっきりしたのだからよいと考えてください。このように、よい結果をイメージすると片付けに対するモチベーションが上がります。
2-2.理想の家や部屋をイメージする
自分が理想とする家や部屋の光景を具体的にイメージしてください。ただし、これまであまり片付けをしなかった人だと、現実と程遠い理想をイメージしても近づけるには困難です。片付けを始めても理想的な状態にならずあきらめてしまいます。そんな人がモチベーションを上げるには、現状より少しキレイな状態の部屋をイメージしましょう。机の上に物があふれていたら、何もない状態をイメージしてください。クローゼットを開いても詰め込んだ衣服が落ちて来ないイメージをしましょう。
2-3.少しずつでいいから片付けをはじめる
少しずつでかまいません。まずは、ベッド周りの床から掃除をしてみましょう。大切な書類や高価なアクセサリーなど、捨ててはいけない物を床に転がしたままにしている人は少ないため片付けを始めやすい場所だからです。床が終わったらクローゼットだけ、机の上だけ、押し入れの中などと、片付けをしやすいところから始めましょう。そこから、各部屋、家全体と片付ける場所を広げてください。
2-4.時間を区切る
時間を区切るのもおすすめです。面倒と感じる原因に終わりが見えないことが挙げられます。散らかり放題の部屋を見れば、1日で終わると感じられず最初からあきらめてしまう人もいるでしょう。ただ「30分はとにかく片付ける」と時間を区切ることでゴールもはっきり見えます。最初は30分と決めても、始めたら夢中になりいつのまにか2時間経過していることも珍しくありません。
2-5.片付けをする場所のリストを作る
片付けをする場所のリストを作ってみましょう。頭の中で掃除機をかける・ぞうきんがけをする・重い物を運ぶ自分をイメージすると、面倒と思いがちです。ただ、リスト化することで客観視できる場合があります。リスト化するときは、やることを細かく分類するとよいでしょう。捨てるものと捨てない物に分ける・床に転がっているゴミを捨てる・洗濯という風に細かく書けば、それぞれ困難な作業ではないことに気づくはずです。また、リスト化することで、何から始めればよいか効率的な段取りを組む助けにもなります。
2-6.人やSNSで片付け宣言をする
家族や恋人、SNSなどで「自分は片付けをする」と宣言しましょう。片付けを達成しなければどんな目で見られるか分からないというプレッシャーと責任感を自分へ与えてください。失敗すれば「やっぱりね」と言われてしまうのが悔しいと感じる人も多いでしょう。宣言するのはSNSでもかまいません。ただ、身近に、好きな人や尊敬する人がいれば、その人に宣言することをおすすめします。好きなひとや尊敬する人には嫌われたくないと感じる人は多いでしょう。それがちょうどよいプレッシャーになります。
2-7.片付けは苦手と決めつけない
「どうせ自分は片付けが苦手」と決めつけるのはよくありません。思い込むことで、本当はできるのにできなくなってしまうからです。とくに完璧主義の人は、高い理想を思い描いてしまいます。ただ、完璧さを求め過ぎるあまり、心も体も疲れてしまい、結果的に片付けができなくなるのです。肩の力を抜いて、ある程度ハードルを越えたらOKと考えてください。それだけでも、片付けへのモチベーションは上がります。
2-8.片付けをゲームや遊びと考える
片付けをゲームや遊びと考えてみましょう。ゴールは散らかっていない部屋です。ゲームの中でもなかなかクリアできない難関が出てきます。何度も跳ね返されて悔しい思いをした経験がある人も多いでしょう。冷静に考えれば面倒な作業のはずですがゲームという遊びだからこそ楽しめます。片付けも同じように考えてください。ストップウォッチなどを使い、1時間で不用品と必要な物を分けるという風にすれば、ゲームと同じとなり楽しみながら片付けができます。
2-9.部屋をキレイにしているライバルを考える
知り合い・友達・家族など、部屋が片付いている人をライバルと想定しましょう。ライバルと考えると、絶対に負けたくないという気持ちが生まれます。それが、モチベーションとなり、片付けを始める気持ちになれるからです。ただし、あくまで片付けだけのライバルにしてください。また、本気になりすぎて「あなたより部屋をキレイにしている」とマウントを取るようになれば人間関係は破綻します。「あの人の部屋よりもキレイにする」程度の気持ちで抑えてください。
3.モチベーションを保つ方法6選
片付けに対するモチベーションが上がったとしても、保たなければ中途半端に終わります。そうならないように、モチベーションを保つ方法も知っておきましょう。
3-1.片付けを終えたときは自分にご褒美
自分へのご褒美を用意しておけばモチベーションを保てます。部屋がすっきりすること自体がご褒美かもしれませんが、それだけではもの足りない人もいるでしょう。それ以外に、美味しいお店で外食をする・一日休んで好きな映画やマンガを見るなど決めてください。たったそれだけでも、片付けのモチベーションを保てるのです。
3-2.好きな音楽を流せば片付けも楽しい
好きな音楽を流していれば楽しい気分で片付けができます。ただ、淡々と片付けをしていても楽しくないものです。好きな音楽を流しながらやれば気分も盛り上がります。リズミカルな音楽のリズムに乗って作業をすれば、片付けのスピードも速くなるでしょう。音楽だけではなくラジオや落語など、自分が楽しくなるものなら内容は何でもかまいません。
3-3.自分のためではなく誰かのために片付ける
一人暮らしではない人は、自分のためではなく家族のために片付けると考えてみましょう。一人暮らしの人は、友達や恋人が気持ちよく過ごせる空間にするため片付けを行うと考えてください。自分だけのために片付けをすると、どこかで甘えが出てくるものです。人のために掃除をすると考えれば、笑顔を見たい、生活しやすい空間なら家族に喜んでもらいたいという気持ちが生まれます。そうすれば、途中止めにはできませんし、モチベーションも上がるはずです。
3-4.散らかった部屋の写真を撮っておく
片付けの前に散らかった部屋を写真に撮ってみましょう。片付けを始めても、時間が経過すれば途中で面倒になるかもしれません。そんなとき、散らかった状態の写真を見てください。元に戻したくないという気持ちが生まれて片付けを続けられます。また、写真を撮影することで客観的に自分の部屋をチェックできるのもポイントです。どこを一番片付けなければならないのかがすぐに分かります。片付けが進めば、前の状態と比べることができるので、達成感も生まれ、結果、モチベーションを保てるはずです。
3-5.自分のレベルアップのためにやっていると考える
片付けが苦手な人は「片付けが上手になるために行っている」と考えましょう。何事も最初からうまくできる人はいません。練習をしなければ下手なままです。しかし苦手な片付けが得意になれば、自分が人間としてもう一段階レベルアップすると考えてください。また、不用品と必要な物を素早く分けるのも、判断力を鍛える練習と考えましょう。部屋がキレイになるまで掃除の効率的な方法や自分に合った方法を1つや2つはすぐに見つけられるはずです。
3-6.片付けのチャンスを逃すと考える
せっかく片付けを始めたのに途中で止めたときのリスクを考えてください。散らかった状態で終われば、結局何も達成できないことになります。以降「自分は片付けが苦手」という気持ちが強化されかねません。下手をすれば、片付け前より散らかり放題の部屋になる可能性も十分あります。一度始めたら、理想の状態にできるだけ近づけて終わるようにしましょう。
4.キレイに片付けた部屋をキープする方法6選
片付けのモチベーションを上げて、部屋をキレイにしたとしてもその状態をキープしなければなりません。キレイな部屋をキープするための方法やコツを知りましょう。
4-1.物を増やさない
不用品を捨ててもすぐに衝動買いなどで買わなくてもいい物を買えば再び収納場所は一杯になります。友達や家族の不用品やサンプル商品も、もったいないからと言って、すぐにもらわないようにしてください。短期間で再び片付け前の部屋に戻ってしまうからです。部屋をキレイな状態に保つには、あまり物がない状態にすることと意識してください。本当に必要な物だけが少数あるだけでも十分生活はできます。
4-2.汚れたら掃除をする
部屋が汚れ始めたら、すぐに掃除をしましょう。床の隅を見て、ホコリがたまっていたらすぐに掃除をすることです。ゴミの回収日に捨てるのを忘れることもあるかもしれません。その場合、次の回収日には必ず持っていかないとゴキブリやコバエなどの害虫が発生するかもしれないと考えてください。ゴミがたまったら異臭が生まれて隣人からクレームがくる可能性もあります。日常的に、汚れたら掃除をする、物が増えたら処分をするという意識を持ちましょう。
4-3.掃除や片付けを習慣化する
部屋の汚れを感じ始めたとき掃除をするのもよいですが、キレイな状態を確実に保つなら掃除や片付けを習慣化してください。1日に必ず20~30分は小さなところでもいいので掃除をすると決めるのです。不用品の片付けも習慣化すると、無駄な物も増えません。ただし、習慣化するには精神的な負担になるレベルの片付けをしないことです。あくまで、少しの時間、ちょっとした掃除や片付けを意識してください。
4-4.片付けをしたばかりのキレイな部屋を思い出す
再び部屋が汚れ始めたら、片付けが終わったばかりの部屋を思い出しましょう。そのためには、片付けを終えたときに写真を写しておくことをおすすめします。比較をすると、また汚れた状態に戻したくないという気持ちが湧き上がるはずです。再び、片付けへのモチベーションがよみがえります。
4-5.物を出したままにしない
物を出したら、しまうことをセットに考えましょう。台所用品・文房具・生活用品全般、使っても片付けずにそのまま放置すればすぐに散らかった状態になります。部屋の一部を一時的な置き場所にすることは、ある程度の対策になるでしょう。ただ、ちりも積もれば山となるように、大量の物があれば片付けのときが大変です。悪循環にしないためにも、物を使ったら元の場所に戻すことを心がけましょう。
4-6.人を呼ぶ
定期的に人を呼んでください。散らかった部屋に招き入れることはできません。自然と掃除をしなければならないと意識するようになります。また、忙しいなら、友人などに掃除を手伝ってもらうのもよいでしょう。もちろん、掃除を手伝ってもらうなら食事をおごるなどお返しも用意してください。逆に掃除の手伝いを頼まれたときは積極的に参加しましょう。自分の手伝いばかりだと、友達もうんざりします。
5.片付けのモチベーションに関するよくある質問
片付けのモチベーションに関してよくある質問を5つご紹介します。
Q.モチベーションがどうしても上がらないときはどうすればいい?
A.モチベーションがなくてもやり始めましょう。最初はあまりやる気が起きなかったけれど、行動したらどんどん夢中になったという経験はないでしょうか? モチベーションが後からついてくると信じて片付けを始めてください。
Q.1年など長期的に片付けのモチベーションを維持するにはどうすればいい?
A.一番は片付けを習慣化することです。片付けが面倒になるのは、普段、やってないからでしょう。また、何から手をつければいいのか悩んで面倒になるパターンもあります。片付けを習慣化することで、当然の作業にしましょう。習慣化すれば、前回やっていないところも思い出して何から手をつければよいかも見えてきます。何度もやっていれば片付けにも慣れて、段取りよく片付けもできるようになるはずです。
Q.使えると思った物が捨てられないけれど対策はある?
A.数年使わなかった物は今後も使用しない可能性が高いと考えてください。衣服などサイズが明らかに変わった・流行遅れ・似合わない服などは以降、着ることもないでしょう。使わない・着ない・捨てても後悔しないと思ったなら処分してください。
Q.どうしてもしんどいときでも片付けなければならない?
A.どうしてもしんどいときに無理をして片付ける必要はありません。体調が悪い・仕事で疲れ切った場合はしかたないでしょう。ただ、かなりしんどいときに限ります。軽い面倒ぐらいでは、簡単に片付けをあきらめないようにすることも大切なのです。
Q.散らかっていても気持ちが楽ならいいのでは?
A.散らかっていると美観の問題だけではなく、体調不良にもつながります。ホコリがそのままになっていたら、ハウスダストのリスクも高まるでしょう。ダニやゴキブリなどの害虫が発生する可能性もあります。他にも、忘れていて同じ物を買ってしまう・大切な物が見つからないなどの問題が生じるのです。散らかっていたほうが楽という人もいますが、本当に今まで困ったことがなかったか考えてみましょう。
まとめ
片付けのモチベーションを上げるには、さまざまな方法があります。実践していくことで、いつのまにか片付けが習慣化できるようになるかもしれません。毎日、小さな片付けをするだけで、いつもすっきりしたキレイな家や部屋にできるのです。楽しくやればストレス解消にもなるでしょう。意識して対策を実践すれば自然とモチベーションも上がります。