ミニマリストとは? メリットやミニマリストを実践する際の注意点
ミニマリストに憧れているけれど、何から始めればいいのか分からないと悩んでいる方は多いでしょう。ミニマリストになるには難しいと思われがちですが、ポイントや注意点をしっかりと押さえておけば誰でもなることができます。また、ミニマリストになるメリットを知れば、さらにやる気が起きるでしょう。
本記事では、ミニマリストになるメリットや実践方法などについて解説します。
この記事を読むことで、ミニマリストになるために行うべきことや注意点などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.ミニマリストとは?
まずは、ミニマリストがどのようなものなのか、基本情報をチェックしておきましょう。
1-1.必要最小限なものだけで暮らす人
ミニマリストとは、生活に必要最小限なものだけで暮らす人のことを指しています。「最小限の」という意味を持っているミニマル(minimal)から派生した言葉です。今の世の中、どのようなものでもお金を出せば購入できる時代になりました。あらゆるものが身のまわりにあるからこそ、散らかってしまい、必要ないものまで持ってしまいがちです。ミニマリストは不用品はもちろん、壊れていて使えないもの・期限が切れているもの・なくても自分の生活に影響のないものを捨てて、極力最小限のもので生活するのが特徴となります。
1-2.アメリカの富裕層から生まれた
テレビや雑誌などで特集されることが増えたミニマリストですが、アメリカの富裕層から生まれたことをご存じでしょうか。いつでも欲しいものを買うことができる富裕層から生まれたのは、意外に感じると思います。何でも手に入る環境下だからこそ、洗練された質のいいものだけで生活したいと考えるようになったのです。そして、そのスタイルを発信し生まれたのがミニマリストとなります。
2.ミニマリストになるメリットとデメリット
ここでは、ミニマリストになるメリットとデメリットを解説します。
2-1.作業に集中しやすくなる
ミニマリストのメリットは、自分のすべき作業に集中しやすくなることです。前述したように、自分にとって必要最低限のもので生活することになるため、目に入るものに余計なものはありません。たとえば、目の前にゲームや雑誌・DVDなどがあると、ついつい気が散ってしまうでしょう。必要なものだけに囲まれている生活であれば気が散ることもありませんし、作業に集中しやすくなるのです。また、ものが少なければ少ないほど掃除がしやすく、探しものも見つかりやすくなります。
2-2.自由な時間が増え、フットワークが軽くなる
ミニマリストの生活は充実している・輝いているという印象を受けるのではないでしょうか。必要ないものは処分することを意識しているため、やらなくてもいいことはうあらないという決断をくり返しています。できる限りの無駄を省きながら生活をするのがミニマリストですので、自分が納得できる時間の使い方ができるのです。自由な時間が増え、心に余裕が生まれると同時にフットワークが軽くなるでしょう。生活において無駄がないことは、考え方や行動もシンプルになります。
2-3.モチベーションが低下することも
ミニマリストのメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。デメリットとしては、モチベーションが低下してしまうことです。ミニマリストといっても限度があり、極度にしてしまうと自分のモチベーションが低下する恐れがあるといわれています。実際に、ものを少なくした結果、やる気が起きず、お金を何に使えばいいのか分からずに無気力になったという人もいるのです。モチベーションの低下を防ぐためには、自分の夢や目標を作ることが大切な要素となります。
3.ミニマリストになるには?
それでは、ミニマリストになるにはどうすればいいのでしょうか。
3-1.要らないものを手放す
ミニマリストは、自分にとって必要なものと不要なものを区別することが上手です。自分にとって何が必要なのか、何が要らないのか見極める力を持っています。ミニマリストになるために、持っているものから「必要なもの」と「要らないもの」に区別するところから始めるといいでしょう。思い出のものはなかなか捨てることができませんが、実際使わないものは手放すべきです。もったいない・いつか使うかもしれないと思うものも、思いきって処分してください。いつまでも使わないものを持ち続けても家の中がものであふれてしまう原因になります。
3-2.収納場所(定位置)を決める
あなたは使った後、元の場所に戻しているでしょうか。ミニマリストは極力ものを減らしていますが、ものによって定位置を決めてるのも特徴の1つです。置き場所をきちんと決めておけば、何となくしまい込んでいたり、使ったままにしたりすることが避けられます。そして、入りきらないものは毎日少しずつ手放すこともできるでしょう。自分が日ごろから何を使っているのか、見直しながらも使っているものの定位置を決めてください。
3-3.無駄なものを買わない
無駄なものを買わないようにすることも、ミニマリストになるための第一歩です。割引セールなどを行っていると、ついつい必要ないものでも購入してしまうでしょう。そのような無駄な買い物を極力避けるのが、ミニマリストにつながります。ものを減らした後は、できるだけものを増やさない努力も大切なことです。ステキなものに出会ったとしても、本当に自分に必要なものなのか考える時間を持ってください。また、1つ新しいものを購入したら古いものを1つ減らす意識も持っておくといいでしょう。
3-4.レンタルするという選択肢も
ミニマリストの中には、ものを購入するのではなく、ものをレンタルで済ませる方がいます。たとえば、アウトドアグッズ・車・スポーツ用品など毎回レンタル料金を支払うのはもったいないように感じるでしょう。長く使うものは慎重に選んで購入したほうがベストですが、シーズンものなどあまり使わないものはレンタルで済ませるのも選択肢の1つです。レンタルできるものはレンタルで済ませることで、最低限のもので生活を続けられるでしょう。
4.ミニマリストを実践する際の注意点
ここでは、ミニマリストを実践する際の注意点を解説します。
4-1.やりすぎはNG
ミニマリストになるために気合いを入れるのは良いことですが、やりすぎは逆効果になるので注意が必要です。前述したように、ミニマリスト生活で陥りやすいのはやりすぎた結果、モチベーションが低下してしまうことでしょう。やりすぎると生活に支障をきたし、逆効果になってしまいます。生活しやすくためにいろいろなものを捨てたら生活できなくなったという人もたくさんいるのです。やりすぎを防ぐためにも、ミニマリストになる目的を自分の中でハッキリと持っておくといいでしょう。がむしゃらな勢いでものを捨てるのではなく、なぜ自分がミニマリストになるのか考えることが大切です。
4-2.ミニマリスト至上主義に陥らないように
ミニマリスト生活にこだわるあまり、ミニマリスト至上主義に陥ってしまう恐れがあります。ミニマリストになりメリットの効果を得るためには、ちょうどいいバランスが大切です。ミニマリスト至上主義になりすぎると、他人に自慢したり強要したりすることが増えるでしょう。自分では無意識にやっていることでも、相手にとっては強要してるように感じる可能性があります。ミニマリストを実践していく中で、自分が他人に強要していないかどうか定期的にチェックしておきましょう。
4-3.買い物の単価が上がらないようにする
ミニマリストは買うものの量が少なくなりますが、家計にお金がかからなくなるというわけではありません。買うものは少なくても、買い物の単価が上がってしまうと家計が圧迫されることになるでしょう。自分にとって必要なものを見極め、質を高めることは大切ですが、高いものばかり購入しないように気をつけることが重要です。つまり、ミニマリストの買い物は、買う量と単価の両方でセーブしていくことが大きなポイントといえるでしょう。
4-4.大事なものは二度と戻ってこない
ミニマリストを実践する場合、大事なものや大切なものは捨てないように注意してください。大事なものを一度捨てると、二度と手元に戻ってくることはありません。もともと要らなかったものを捨てられるのはいいことですが、行きすぎてしまうと大事なものまで捨ててしまうことになります。いつの間にか、捨てることが快感になってしまうのです。家族の大切なものや重要な書類などは、しっかりと手元に残しておきましょう。
5.ミニマリストに関してよくある質問
ミニマリストに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.ミニマリストと断捨離の違いは?
A.持ち物を最低限にして充実した生活を重視しているのがミニマリストです。ミニマリストは生活スタイルの1つだと考えられており、断捨離とは違う要素があります。断捨離は定期的な清掃の意味も含まれており、ミニマリストが目指す生活とは異なるのです。なお、断捨離の「離」はものに対する執着や欲求を自分自身で抑える意味があります。所有物や欲しいものに対して、どのように向き合うかどうかが重要視されているのです。そこが、ミニマリストとの大きな違いといえるでしょう。
Q.ミニマリストが持っているものは?
A.ミニマリストは、シンプルなものを持っている共通点があります。バッグ・衣類・収納グッズなどさまざまなものがシンプルな形・色をしているのです。派手な柄のものよりもシンプルなデザインのほうが多様性があり、長く使い続けることができるでしょう。また、ミニマリストは100円均ショップで気軽に購入できるものも上手に活用しています。すべてのものが質のいいものとは限りません。
Q.家電を捨てても生活できるのか?
A.家庭に1台はあるテレビでも、手放せば意外と生活できるものです。テレビは見たい番組がなくてもついつい電源をつけたり、見ながら夜更かしをしたりすることがあるでしょう。テレビはだらだら見ながら過ごす時間が多くなる家電です。思いきって処分することで、快適な時間を過ごせるようになります。ほかにも、ダイニングテーブル・ソファー・ベッドなども処分して生活できるものです。
Q.ミニマリストになるリスクは?
A.生活サイクルが乱れたときの対応がすぐにできないというリスクがあります。ミニマリストの人たちは、下着は3枚だけ、バスタオルは2枚だけといった生活をしているのが特徴です。最低限のものだけで生活しているからこそ、生活サイクルが乱れたときは対処できず、パニックになってしまいます。たとえば、雨の日が続いて洗濯物が乾かなくなると、使えるものがなくなるでしょう。そのような状態でも対応できるように、不測の事態のこともしっかりと考えてものを捨てることが大切です。
Q.不用品を効率よく処分するポイントは?
A.ミニマリストになるために、自分にとって必要ないものを捨てることになります。要らないものと必要なものを区別するにあたり、不用品が大量に出てくる可能性もあるでしょう。そのようなときは、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。不用品回収業者はまとめて不用品の回収が依頼できるほか、手間と時間をかけずに処分できるのが大きなメリットとなります。中には、不用品の回収だけでなく買取サービスを行っている不用品回収業者もあるのでぜひチェックしてください。
まとめ
ミニマリストとは、必要最小限のものだけで生活している人のことです。今の世の中はたくさんのものにあふれていますが、ミニマリストは自分にとって必要なものを見極めています。使わないものや要らないものはすべて手放し、生活に必要なものだけで暮らしているのです。そうすることで、掃除や整理整頓しやすい環境になりますし、気持ち的にも余裕が生まれます。ミニマリストになるためには、徹底して無駄なものをなくすことがポイントといえるでしょう。自分の意識しだいでミニマリストの生活を送ることができますよ。